かごと釣合おもりの昇降路内の位置を規制し
かご自重や荷物が必ずしもかごの中心に
ないことによる偏荷重を受け止め、さらに
非常止めが作動した時の垂直荷重を保持
するためガイド・レールが設けられる。
その目的から、T字形のものが一般的に
使用されるが、非常止めの必要がない
小荷物専用昇降機や簡易リフト、建設用
リフトなどでは山形鋼や溝形鋼なども
使用される。
【レールサイズ】
レールサイズは日本では、仕上加工前の
素材の1m長当り質量の近似ラウンドナンバー
を冠し「○○キロレール」と呼称している。
T形レール 公称 8・13・18・24・30 キロレール
などが使用される。
なお、小容量のエレベーターの釣合おもり側レール
や間接式油圧エレベーターのプランジャーのガイド
レールでは鋼板をロール成形したものも使用される。
また、各レールには使用範囲が定められているが
例えば18キロレールでは少々弱いが24キロレール
まで上げるのが不適切な場合、レールの背に補助
鋼材を添付して強度を上げる方法をとることもある。
これを「バッキング」という。