2015年12月8日火曜日

機械室レスエレベーターの昇降路内の温度

機械室レスエレベーターは、エレベーターの一種であり、「特殊な構造又は使用形態のエレベーター及びエスカレーターの構造方法を定める件」で構造などが定められています。

その中で、昇降路内の温度について定められています。
ロ 駆動装置及び制御器(以下この号において「駆動装置等」という。)を設ける場所には、換気上有効な開口部、換気設備又は空気調和設備を設けること。ただし、機器の発熱により駆動装置等を設けた場所の温度が摂氏七度以上上昇しないことが計算により確かめられた場合においては、この限りでない。
つまり、巻上機や制御盤を設ける場所(昇降路)は、温度が7度以上上昇しないようにしなさいということです。

なぜ、温度上昇の上限が7度なのかというと、昇降路外温度を33度(日本の夏の日中の平均温度平均)とし、昇降路内温度の上限を40度としているためです。これは、エレベーターの機械室の温度上限と同じとなります。

機械室レスエレベーターの昇降路内の温度が40度以上になると、巻上機や制御盤が故障しやすくなってしまうため、換気・空調設備等で調整する必要があります。


2015年12月2日水曜日

油圧エレベーターの機械室には、消火器を設置する必要がある

油圧エレベーターの機械室には、制御盤、油圧パワーユニット、油圧配管など"重要な装置"が設置されています。

一般に、油圧エレベーターで使用される作動油は、消防法上、危険物に該当するため、機械室の出入り口付近に消火器を1個以上設置する必要があります。

なお、消火器の種類は、次の通りです。
・霧状に消化液を放射する消火器
・泡状に消化液を放射する消火器
・消火粉末を放射する消火器

2015年12月1日火曜日

ホームエレベーターを設置したら、階段はなくてもいいの?

Q、ホームエレベーターを設置したいけど、家が狭くてスペースがとれない。
もう、階段は使わないと思うので、撤去して、ホームエレベーターを設置したいけど、良いのでしょうか?

A、ホームエレベーターをつけた場合でも、階段は必要になります。

なぜなら、家が停電したとき、火事が地震で、ホームエレベーターが動かなくなる可能性があるからです。
特に、地震が発生したときは、閉じ込め事故を防ぐために、仮に、ホームエレベーターが動いていても、階段を使うほうが安全です。
そんなときに、階段が必要になってきます。

ホームエレベーターを設置するスペースがないときは、いす式階段昇降機を設置するのも一つの方法です。