2015年2月25日水曜日

エレベーターのスカイロビー方式とは

エレベーターのスカイロビー方式とは、シャトルエレベーターに乗って、地上から一定の階(スカイロビー)に移動して、そこから、別のエレベーターに乗って、目的の階に移動する方式です。


例えば、1階から20階にあるオフィスに行きたい時を考えてみます。※スカイロビーは、15階にあるとします。

その場合、1階から15階に直行するシャトルエレベーターを使って、スカイロビーに移動して、そこから、20階に移動するエレベーターに乗り換えて移動します。

スカイロビー方式は、主に高層ビルで採用されています。

2015年2月20日金曜日

シャトルエレベーターとは

シャトルエレベーターとは、特定の階だけを往復しているエレベーターです。


例えば、1階、10階、15階だけに、停止するエレベーターがこれにあたります。

主に、高層ビルで採用されています。

ある人が、1階から20階に移動したいのに、2階、3階、4階、5階・・・と全ての階に止まったら、すごく時間がかかりますよね?

1階から20階に直通しているシャトルエレベーターがあれば、すぐに移動でき、エレベーターが混雑するのも解消されます。

大阪では、グランドフロント大阪、阪急うめだ本店、中之島フェスティバルタワー、あべのハルカスなどにシャトルエレベーターが設置されています^^

2015年2月19日木曜日

ハイパーリフト(荷物用リフト) 取り扱い上の注意点

・荷物運搬専用リフトなので人が乗ることは出来ません。

・荷物はゴンドラ(搬器)の奥の方へ積み、荷崩れ等があってもゴンドラからはみ出さない様にしてください。

・出し入れ口のトビラは、急に開けたりせずに、ゆっくりと開閉してください。

・出し入れ口のトビラは終端までしっかりと閉めてください(リフト動作不良となります)

・各階の操作盤は水洗いしないでください。

・リフト使用中は出し入れ口のトビラを開けない様にしてください。

・出し入れ口のトビラに物を挟んだりしない様にしてください。

・敷居に落し物をしないようにしてください。

・日常点検、月次検査などで異常が見受けられた際はご連絡下さい。

ハイパーリフト   アイニチ㈱ 故障連絡先


  

2015年2月18日水曜日

ADC型コンパクト 取り扱い上の注意(小荷物専用昇降機)

【ADC型コンパクトタイプ(昇降路一体型) 取り扱い上の注意点】

到着ブザー ・・・ 目的階に到着後5秒間鳴ります(その間は操作は無効です)

到着 アナウンス ・・・ 目的階に到着後2回アナウンスが流れます

扉開放厳禁アナウンス ・・・ 扉開放3分後からアナウンスが流れます

扉開放時の催促ブザー ・・・ ゴンドラ着床階以外の呼び釦、送り先釦で着床階のブザーが1秒

               鳴ります

停止釦 ・・・ ゴンドラの昇降を停止します。使用中灯を消灯します。ブザー/アナウンスを
 
         消音します。故障時復帰(リセット)します。

※中間階でゴンドラが停止した場合 ・・・ 最上階・最下階の釦のみ有効となります。

≪故障かなと思った時は≫

①各階の出し入れ口扉(各方向すべて)及びゴンドラ扉を閉め直してください。

②停止釦を押し、リセットしてください。

③停電になっている場合もありますので、建物内分電盤の電源をONして下さい。

 (機種などにより対応が変わる時がありますのでご了承願います)

※使用中ランプが消灯しない場合は故障していますのでご連絡下さい!

小荷物専用昇降機(コンパクト)

アイニチ㈱ 故障修理


 









2015年2月17日火曜日

負荷時間率とは【%ED】

このページでは、小型電動リフトなどで使用されるモーターの負荷時間率について、解説します。

モーターの負荷時間率とは、モーターの「通電時間(運転時間)」と「休止時間」の合計を1サイクルとして、その1サイクルにおける「通電時間」の割合を百分率(パーセント)で表した大きさをいいます。


計算方法は次のとおりです。

負荷時間率(%ED) = Tb/(Tb+Ts)×100

※Tb=通電時間   Ts=休止時間


例えば、通電時間が20秒、休止時間が80秒のとき、負荷時間率は、20%EDとなります。

20/(20+80)×100=20


補足:上の例では、1サイクルは、100秒(通電時間+休止時間)である。その内、通電時間が20秒と考えると、分かりやすいでしょう。

2015年2月16日月曜日

建築物・建築設備とは


【建築物】

・土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するもの(これに類する構造のものを

含む。)、これに付属する門若しくは塀、観覧のための工作物又は地下若しくは

高架の工作物内に設ける事務所、店舗、興行場、倉庫その他これらに類する施設(鉄道及び軸道

の線路敷地内の運転保安に関する施設並びに跨線橋、プラットホームの上家、貯蔵槽その他これ


らに類する施設を除く。)をいい、建築設備を含むものとする。


【建築設備】

・建築物に設ける電気、ガス、給水、排水、換気、暖房冷房、消火、排煙若しくは汚物処理の設備

又は煙突昇降機若しくは避雷針をいう。




エレベーターのガイドローラーとは

エレベーターのガイドローラーは、ガイドレールの接触部分に取り付けられている部品です。

カゴをガイドレールに沿って昇降させる働きがあります。



ガイドローラーと同じ働きをする部品に、ガイドシューがあります。
▲ガイドシューの写真


ガイドシューは、コの字型の部品です。ガイドレールを挟みこむように付いており、ガイドレールにはグリス(潤滑オイル)が必要です。


それに対して、ガイドローラーは、ローラーで動きますので、振動も少なく、音も静かです。
また、ガイドローラーの素材(ゴムなど)によっては、グリス(潤滑オイル)が不要です。


そのため、ガイドローラーは、高速エレベーターを中心に採用されています。

定期検査報告の対象及び除外について(昇降機)

【定期検査報告の対象】

・建築主事を置かない市、町、村の建築物に設けられたもの
・UR都市機構、地方住宅供給公社等の建築物に設けられたもの
・独立行政法人、社団法人、財団法人等の建築物に設けられたもの


【定期検査報告の除外】

・国、都道府県の建築物に設けられたもの
・建築主事を置く市、町、村の建築物に設けられたもの
・鉄道関係で改札内に設けられたもの



 

小荷物専用昇降機 昇降路の壁・囲いの適用(基準)

小荷物専用昇降機 昇降路の壁又は囲い及び

出し入れ口の戸は任意の5C㎡の面にこれと直角な

方向の300Nの力が昇降路外から作用した場合

において、下記項目に適合すること。

・15mmを超える変形が生じないものであること。

・愬性変形が生じないものであること。


◆昇降路の壁又は囲い及び出し入れ口の戸の全部又は一部
 (構造上軽微な部分を除く。)に使用するガラスは
 合わせガラス(日本工業規格R3205に適合するものに限る)
 又はこれと同等以上の飛散防止性能を有するもの
 であること。


 

  

2015年2月13日金曜日

過負荷制御装置とは|小型電動リフト

当社が販売しているピラリフター(小型電動リフト)には、過負荷制御装置という安全装置が標準で搭載されています。



このページでは、過負荷制御装置について、解説しています。

▲過負荷制御装置の写真(ベース部の制御盤に組み込まれています。)


例えば、次のような時に過負荷制御装置が作動します。

・カゴ(荷台)が何かに引っかかった時
・機械に異常があった時 など


過負荷制御装置が作動すると、回路が遮断されます。
その結果、電流がモーターに流れなくなり、カゴが停止します。

2015年2月12日木曜日

機械室設置方法・機械室寸法 エレベーター

機械室は昇降路の直上部に設けられるが例外的に、昇降路の上部横方向に設ける

横引駆動方式や、下方の横方向に設けるベースメント方式がある。

又、近年では巻上機を小型・薄型化して昇降路内に設置する機械室なし

(マシンルームレス)エレベーターが普及している。


【機械室の寸法】

機械室の面積が狭いと、機械の配置が困難なばかりかメンテナンスにも支障をきたすので

原則的に昇降路の水平投影面積の2倍以上としなければならない。

又、機械室には所要の設備以外のものを設置し又は置いていないこと。


機械室は床面から天井又ははりの下端までの垂直距離が2m以上(60m/min)であり、柱又は壁面

から巻上機制御機器は保守管理上に差し支えない寸法で少なくとも30cm以上の距離が

あるように設計されているはずである。




レール素材・レールサイズ エレベーター

かごと釣合おもりの昇降路内の位置を規制し

かご自重や荷物が必ずしもかごの中心に

ないことによる偏荷重を受け止め、さらに

非常止めが作動した時の垂直荷重を保持

するためガイド・レールが設けられる。

その目的から、字形のものが一般的に

使用されるが、非常止めの必要がない

小荷物専用昇降機や簡易リフト、建設用

リフトなどでは山形鋼や溝形鋼なども

使用される。

レールサイズ

レールサイズは日本では、仕上加工前の

素材の1m長当り質量の近似ラウンドナンバー

を冠し「○○キロレール」と呼称している。

形レール 公称 8・13・18・24・30 キロレール

などが使用される。

なお、小容量のエレベーターの釣合おもり側レール

や間接式油圧エレベーターのプランジャーのガイド

レールでは鋼板をロール成形したものも使用される。


また、各レールには使用範囲が定められているが

例えば18キロレールでは少々弱いが24キロレール

まで上げるのが不適切な場合、レールの背に補助

鋼材を添付して強度を上げる方法をとることもある。

これを「バッキング」という。




建築確認・建築主事 エレベーター/昇降機

建築物を建築しようとする場合、建築主はその計画

を建築主事に提出して、建築法令に適合していること

について確認を受け、確認済証の交付を受けた後で

なければ建築工事に着手できないことになっています。


平成10年6月の改正による建築確認、検査の民間開放

に伴い、国が行う資格試験は、従来の「建築主事資格

検査」に代わり、「建築基準適合判定資格者検定」

となった。


【中間検査】

 計画が適法であっても実際の現場で施工された

結果が問題である。

平成10年の法改正により、中間検査制度が

導入された。

 検査を受けて合格証(中間検査合格証)の

交付を受けなければ、その工程後の工事を

施工してはならないこととなっている。


工事が完了した場合は確認検査機関の

検査を受けることが義務づけられています。


【維持保全・定期検査】

 建築物の竣工時には適法なものでも

維持保全が不適正であれば、所定の安全

防火、衛生上の基準は保てない。

 建築基準法では所有者、管理者又は占有者

に対し維持保全を適切に義務づけられているが

実際には無理があるにで、国土交通省が

定める資格者に定期的に調査又は検査を

させて、その結果を特定行政庁に

報告することが義務づけられている。


 















エレベーターの機械室の温度を40度以下に保つ|換気扇とガラリの役割


エレベーターの機械室は、換気設備を設けることが建築基準法によって定められています

(エレベーターの機械室)
三 換気上有効な開口部又は換気設備を設けること。

なぜなら、エレベーターの機械室の温度が上がり過ぎると、機械室の中にある巻上機や制御盤などの機器が故障しやすくなるからです。

換気扇とガラリを設けることで、換気を促し、機械室の温度を下げることができます。

▲エレベーターの機械室の換気扇

※ガラリとは、横板を一定の角度を持たせて何枚も取り付けたもの。視線を遮りながら、換気ができるようになっている。

また、建築基準法などでも機械室の温度は、原則として40度以下に維持することが定められています。

エレベーターの寿命をのばすためにも、換気扇が故障した時は、速やかに専門業者に修理を依頼しましょう。

スラック・ロープ・セーフティー(非常止め装置)

スラック・ロープ・セーフティーとは 

 早ぎき非常止め装置の一種で、

 小型・低速エレベーターに使用される安全装置です。

 主ロープにかかる張力がなくなって緩みを生じたとき

 運転回路を開いて、非常止めを作動させるもの。

   (調速機を設ける必要はなし)



  昇降行程が13m以下、積載荷重3100N以下

 定格速度45m/min以下のエレベーターに

 設ける


 


2015年2月10日火曜日

油圧エレベーターの非常止め装置(スラックロープ式)とは

油圧エレベーターなどに付いている非常止め装置の一つにスラックロープ式という物があります。

スラックとは、英語で"slack"と書きます。訳すと「緩み」という意味です。


スラックロープ式は、人が乗り降りする"カゴ"と繋がっている"ワイヤーロープ"の緩みを検出し、カゴを静止させる働きがあります。



2015年2月9日月曜日

かごとは(床・枠) エレベーター

かご

 人や荷物を乗せ上下に昇降させる箱状の搬器のことで、

がご(英語はCAR)と呼びます。


がごには、荷崩れ故障を防止する為の扉や人が挟まれないように

する為のセフティーバーなどが付いています。


かごは周囲をパネルで覆われてはいるものの酸欠状態に陥る

ことはありません。

なぜなら、かごには換気扇が付いていたり、空気口があるからです。


かごの床やパネルのフィルム・巾木なども腐食・劣化しますので

定期的に取替計画を立てましょう!


かご床

 一般に山形鋼か溝形鋼で枠を作り

 たて木か小型鋼で根太を伏せ、木材等で表板を張り

 その上にビニールタイルや床用鋼板を敷いて仕上げる

 ものが多い。


かご枠

かご床の下部中央で床の荷重を受け止めるのが下枠であり

下枠を両端から荷重をつり上げている2本のをたて枠

さらに2本のたて枠を結び、主ロープに荷重を

伝達するのが上枠(クロスヘッド)である。


さらに、この枠がレールから外れないようにするガイドシュー

かご床の水平失わないようにする筋かい(サイドブレス)

などがあります。




  


2015年2月6日金曜日

ホイスト(クレーン)とは

工場・倉庫などでは荷物用のリフトが使用されています。

リフトを動かす機械として使用されている

ホイスト式クレーン(ホイスト)と言われる物があります。

ホイストとは、巻き取り機(巻胴)・モーター・リミットスイッチ・制御盤・運転スイッチ

減速機などがコンパクトに一体化されたもので

使用目的や積載荷重などでいろいろなタイプのものが

あり、大変便利なものです。



しかしながら、異常がないからといって、メンテナンスをせずに使用していると

リフトの落下、人身事故などに繋がり大変危険です。

定期的にメンテナンスを実施しましょう!






 

アイニチ㈱

   



2015年2月5日木曜日

エレベーター ローピング方法について

ローピングとは、かごをワイヤーロープとウエイトを使って、滑車にかけることをいいます。

昇降機には、いろいろなローピング方法があります。

1:1 ローピング   かごと釣合おもりを均等に吊るローピング方法の事です。
              一番多く使用されているローピング方法です。

2:1 ローピング   かごの上に滑車を設けることにより、大型のエレベーターで
              使用されています。








非常止め装置の早ぎき式と次第ぎき式の違い

非常止め装置とは、エレベーターの安全装置です。


何らかのトラブルで、エレベーターのワイヤーロープが切れた時に、非常止め装置が作動し、人が乗り降りするカゴの落下を防ぎます。

この非常止め装置には、「早ぎき式(はやぎきしき)」と「次第ぎき式(しだいぎきしき)」があります。


それぞれの違いを簡単に説明すると次の通りです。
・早ぎき式は、かごの落下を瞬時に停止させます。
・次第ぎき式は、かごの落下をゆっくりと停止させます。

つまり、次第ぎき式の方が、安全にエレベーターを停止させることができます。


どちらの非常止め装置が採用されるかは、法律によって定められています。


建築基準法第129条の10第2項

かごの定格速度が45メートルを超えるエレベーター又は斜行式エレベーターにあっては次第ぎき非常止め装置、その他のエレベーターにあっては早ぎき非常止め装置又は次第ぎき非常止め装置に限る。

2015年2月4日水曜日

工場・倉庫 荷物用リフト きしむ音(ギーギー・ミシミシ)の故障

リフトを使っていると、きしむ音(ギーギー・ミシミシ)がする

時があります。

これは、かご(搬器)に異常がある状態です。

がごの床が腐食していたり、がごの囲いパネルがずれていたり

ボルト・ナット等がゆるんでいたりすると鳴る音です。


きしむ音が鳴り始めると異常信号なので修理・工事

の計画をしましょう!