2018年9月14日金曜日

リフト図面・寸法図などで使われる用語解説

建築業界などで働かれていない方が、リフト図面・寸法図などを見みると、知らない単語が多く出てくるのではないでしょうか。

今回は、基本的な用語を解説していきます。


FL(エフエル):

Floor Level(フロアレベル)の略。

フロアライン(Floor Line)ということもあります。一般的には仕上がり面の高さのことで、基準となる床面となります。例えば、2FLは2階フロアレベルを指します。

GL(ジーエル):

Ground Level(グランドレベル)の略。

グランドライン(Ground Line)ということもあります。建築物の建つ地表面の高さを指します。土やコンクリートなどの地面のラインのことです。

CH(シーエイチ):

Ceiling Height(シーリングハイ)の略。

床の仕上げ面から天井下面までの高さ(天井高さ)を指します。FLを基準とした高さがCHとなり、建築基準法では天井高さは2.1メートル以上と定められています。

OH(オーエイチ):

Over Head(オーバーヘッド)の略。

昇降路における、最上階の床面から機械支柱梁や機械室の下面までの高さのことです。エレベーターの場合は、機械室を確保するためにオーバーヘッドが必要になります。


ピット:

周囲より1段下がった穴のことです。ピットを設けることで、リフトのかごが最下階に到着した時、かごと床面を同じ高さにすることができます。


床開口(ゆかかいこう):

建築物で床が開放された部分のことです。エレベーターやリフトを設置する際は、建物の床に床開口を設ける必要があります。

昇降行程(しょうこうこうてい):

最下階の床仕上げ面(FL)から最上階の床仕上げ面(FL)までの垂直寸法のことです。1階から3階まで昇降するエレベーターの昇降行程は、1階と2階の階高の合計となります。

階高(かいだか):

建物のある階の床面(FL)から、その直上階の床面までの高さのことで、建物の1階分の高さを指します。直上階が屋根などの場合は階高はありません。

マシンビーム、マシンビーム受け材:

ホイストマシンを使用する昇降機の場合、ホイストマシンの上部にマシンビームを取り付けます。両サイドに設置されたマシンビーム受け材でマシンビームを支えます。


クリーンルーム:

空気清浄機が確保された部屋のことです。高度の防塵機能を備えた部屋で、IC(集積回路)や精密機械などの製造工場、手術室などに使用されています。


あくまで用語の一部分ですが、少しでも図面や寸法図を確認する場合に役立てば幸いです。

リフト・エレベーターの設置や、それ以外の疑問やご要望に関しても、いつでもお問い合わせをお待ちしています。