2019年7月10日水曜日

エレベーター制御盤のリレー制御方式とは?




リレー制御方式とは「継電器」と呼ばれる、回路の電力の断続に伴って別の回路の接点を開閉する装置を使用した制御方式です。



昔はエレベーター制御盤で使用する制御回路に、リレー制御方式が採用されていました。

これは手作業で制御回路を構築するもので、多大な費用と労力がかかっていました。また運転のたびにバチバチと大きな機械音がなることも問題の一つでした。

それがIC(集積)回路が現れたことでマイコン制御となり、機器設定、回路設計などの労力が激減しました。



また、電磁接触器による制御方式もあります。

これは電磁石により操作される接触器で、サーマルリレーなど、電動機、電熱装置その他の主回路を入切するために使用されます。


2019年5月27日月曜日

単相100V、200Vと三相200Vの違い(弊社昇降機の場合)


電気を送る方法は、単相100V、単相200V、三相200Vの3種類あります。


一般家庭で主に用いられるのは「100V単相」です。

単相は、1種類の電気を2本の電線で送電する方法です。

一般家庭の多くの電化製品に使用する電源が100V単相です。


また単相には、100Vと200Vの電圧があり、用途によって使い分けます。

多くの場合、単相100Vが使われますが、近年では家庭用のパワフルな家電製品が増えたことで、単相200Vが選ばれることもあります。

単相200Vを使用する場合、100Vとコンセントの形状が異なるため、別途工事が必要です。


三相200Vは主に工場などで用いられ、「動力」とも呼ばれます。

三相は、周期をずらした3種類の電気を3本の電線で送電する方法です。

動力用・送電用の大きな電力で、産業用機械などの大きな機械に使用します。


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弊社の昇降機でもご紹介いたします。

弊社の小荷物専用昇降機(コンパクトタイプ)の場合は、単相200Vでご提案しています。

ご希望があれば、三相200Vでもご使用いただけるように変更可能です。


2019年5月13日月曜日

ブルーリフトの過負荷制御装置

ブルーリフトの過負荷制御装置は、モーターに異常があれば反応し、回路を遮断する安全装置です。


具体的には、ブルーリフトの制御盤にあるサーマルリレーが、モーターに過電流が流れると作動し、モーターを損傷から守ります。

サーマルリレーとは:
サーマルリレーは、回路に過大な電流が流れた際の温度上昇により、回路を遮断する装置。



例えば 「荷物がひっかかってかごが動かない」等の異常があった際、過負荷制御装置が働き、モーターに電流が流れなくなり停止します。

他にも、下記のような場合が考えられます。
・最大積載質量を超えた積載をしている状態
・動作時の異常により、電源が入ったままかごが動かない状態


また、モーターには負荷時間率として、通電時間と停止時間の1サイクルが決められています。

これらを適正に守って使用することが大切となります。


2019年2月20日水曜日

ハインリッヒの法則

ハインリッヒの法則をご存知ですか?

この法則は、アメリカの損害保険会社で安全技師の仕事をしていたハインリッヒ氏が導き出した法則です。


「重傷」以上の災害が1件あったら、その背後には、29件の「軽傷」を伴う災害が起こり、300件もの「傷害のない事故」があるというものです。

<1対29対300の法則>ともいわれています。

ハインリッヒは、300件の「傷害のない事故」の背後には数千の不安全行動や不安全状態があることも指摘しています。




労働災害が発生する原因は、労働者の不安全行動のほか、機械や物の不安全状態(事故が発生しうる状態)があると考えられています。

不安全行動は不安全状態の9倍もあり、労働災害のうち、98%は予防可能であるともいわれています。


厚生労働省では、不安全行動の類型として以下12項目を、不安全状態として8項目を上げています。

【労働者の不安全行動】
1:防護・安全装置を無効にする
2:安全措置の不履行
3:安全な状態を放置
4:危険な状態を作る
5:機械・装置等の指定外の使用
6:運転中の機械・装置等の掃除、注油、修理、点検等
7:保護具、服装の欠陥
8:危険場所への接近
9:その他の不安全な行為
10:運転の失敗(乗物)
11:誤った動作
12:その他

【機械や物の不安全状態】
1:物自体の欠陥
2:防護措置・安全装置の欠陥
3:物の置き方、作業場所の欠陥
4:保護具・服装等の欠陥
5:作業環境の欠陥
6:部外的・自然的不安全な状態
7:作業方法の欠陥
8:その他

出典:【厚生労働省】職場の安全サイト:不安全行動


また、ハインリッヒの法則における「損害のない事故」は”ヒヤリ・ハット”とも呼ばれており、この情報をできるだけ把握し、未然に防いでいくことが必要となります。

その際には、厚生労働省が出されているヒヤリ・ハット事例が役立ちますので、一部をご紹介します。

○簡易リフトに水産食料品を積んだ手押し台車を入れ、のぞき込みながら可動ボタンを押して頭をはさまれそうになった

【業種】
水産食料品製造業

【作業の種類】
貨物用エレベーター(簡易リフト)による荷降し

【ヒヤリ・ハットの状況】
水産食料品加工済の製品パレット6枚(1枚重量約15㎏で計90㎏)を台車に積んで貨物用エレベーター(簡易リフト)に載せ、リフト内をのぞきながら運転ボタンを押したため頭部が挟まりそうになった。

【原因】
・身体を搬器に半分入ったまま操作ボタンを押した。
・安全装置(身体が簡易リフト内にあるときは、搬器、ドアが動かない)が不十分であった

【対策】
・貨物用エレベーター(簡易リフト)の安全装置の完備と定期点検(始業点検、月例、年次検査)を実施する
・重要な取扱い方法を明示し、その実施を徹底する


出典:【厚生労働省】職場の安全サイト:ヒヤリ・ハット事例

ハインリッヒの法則は、数字そのものではなく、事故と災害の関係を示す法則として、いまでも十分に活用できる考え方です。

こうした法則や事例を活用しながら、危険を把握し、災害の防止に繋げていきたいですね。