2014年4月9日水曜日

エレベーター巻上機(ギヤオイル)

巻上機はエレベーターのエンジン部分にあたる重要な機械です。

エレベーター巻上機のギヤケースには、ギヤオイル(潤滑油)が入っております。

ギヤオイルは巻上機のギヤ(歯車)の噛み合いを円滑させる為に、欠かすことの

出来ないものです。

長期間ギヤオイルを交換せず劣化したまま使用していると、オイルに不純物

(ゴミや磨耗粉)が入り混んで、巻上機のギヤに油膜がしっかりと張らなくなり

アブレシブ摩耗やスコーリング摩耗が発生して、トラブルの原因となります。

アブレシブ摩耗とは、ゴミや摩耗粉がギヤの間に挟まって、引っかき傷が

生じる現象です。

スコーリング摩耗とは、油膜切れでギヤ表面の温度が上昇し、ギヤ同士の

噛み合い時に溶着・剥離による摩耗が生じる現象です。

又、ギヤオイルを交換せず油量が減ったまま使用していると、ギヤに油が

充分浸透せず焼きつき等の原因となります。

※ギヤ歯の摩耗やバックラッシュが進むと巻上機の交換しか方法がなくなります


エレベーターの走行不良、異常音などを未然に防ぐ為に定期的なオイル

交換をお勧め致します。(冬場はオイルが抜けにくい為に油を売ってしま

います、なるべく夏場の取替えをお勧め致します)




エレベーター巻上機
右上の箱部分がギヤケースです。

アイニチ㈱