小荷物専用昇降機に搭載されている”インバーター制御”は、使用を安全かつ快適にするためのお手伝いをします。
インバーター制御とは”周波数変換制御”ともいい、インバーターを用いてモーターの回転数などを連続的に切り替え制御することです。これにより、小荷物専用昇降機を安心安全に利用できます。
インバーター制御を行うことなく、突然に運転を停止してしまうと、かご内に乗せているものの状態に影響が出たり、モーターやワイヤーロープなどの寿命にも繋がります。
エレベーターのインバーター(VVVF)について
下記に、インバーター制御によるメリットをご紹介します。
料理・飲み物をこぼさず、素早く運べる
インバーター制御にすることで、「動くとき」「止まるとき」の衝撃が少なくなります。これにより飲み物やスープを最大分速でこぼすことなく素早く運べます。なめらかな始動や停止をおこなうことで、荷物にやさしく、荷崩れの心配も少なくなります。
具体的なインバーター制御の方法として、近接スイッチを使用しています。昇降路内にある、このスイッチを経過することでインバーターに加速・減速の指示を出します。
停止位置が一定で、スムーズに荷物を取り出せる
積載荷重の量に影響を受けることなく、停止位置を一定にさせられます。(誤差±3mm)インバーター制御することなく停止させれば、積載荷重によってかごの着床レベルが変わる可能性があります。徐々にかごを停止させるので停止位置を固定できます。
なめらかな始動や停止なので、モーター音も静か
自然な始動や停止を行うため、巻上機のモーター音も静かです。また、リレー制御方式ではなくマイコン制御方式を採用しているため、バチッバチッという耳ざわりな作動音がなくなります。
エレベーター制御盤のリレー制御方式とは?
機械にやさしく、長く製品を使える
インバーター制御により、スムーズな電気の受け渡しを行えるので、省エネルギー化が図れます。また、電子サーマルによる過負荷の防止や、高頻度開閉サーシによる消耗防止など、製品を長く使用していただける仕組みがあります。