2015年1月20日火曜日

エレベーターのカウンターウエイトとは

ロープ式のエレベーター(トラクション式)で用いられている「カウンターウエイト」について、解説したいと思います。

※ロープ式エレベーターとは、エレベーターの種類の一つです。私たちが、マンションやビル、商業施設で見かける多くのエレベーターは、ロープ式となります。



次の図を見てください。少し分かりにくいかもしれませんが、「カウンターウエイト」と「人が乗り降りするカゴ」が巻上機を介してつり合っています。


▲ロープ式エレベーターの構造


つまり、カウンターウエイトとは、カゴとのつり合いを取るための"重り"の役割をしています。

カウンターウエイトがあることで、少ないエネルギーで効率的にエレベーターを駆動することができるのです。


カウンターウエイトの重さは「かご+定格積載量の半分」で設計されています。
ゆえに、エレベーターに誰も乗っていない場合は、カゴが自動的に上がることになります。(通常は、巻上機のブレーキが働いているので、勝手には上がりません。)