2014年12月24日水曜日

エレベーター本体の経年劣化

エレベーターは、長く使用していると、経年劣化により「動きが悪くなる」「異音がする」などの不具合が発生します。



なぜ、不具合が発生するのでしょうか?

エレベーターには、次のように多くの部品が使われています。

各種ボルト・ナット、各表示用ランプ・カゴ内照明・ヒューズ・押ボタン・電磁接触器・各種基板・メインワイヤーロープ・扉ワイヤー・各ベアリング・ブレーキライニング・ガバナワイヤー・オイルシール・移動ケーブル・制御盤内各部品など・・・

一つの部品の不具合が、他の部品の不具合に繋がる可能性があります。


例として、グリス不足が挙げられます。
レールやガイドレールに塗られているグリスが不足すると、摩擦が大きくなり、異音の発生、振動の発生が起こる可能性があります。




巻上機の経年劣化
次は、巻上機に不具合が発生したケースをご紹介します。


経年劣化により、錆が目立っています。
この巻上機では、油が漏れていました。

目に見える不具合としては、着床位置(エレベーターが止まる位置)がずれていました。


カゴを吊っているワイヤーロープが巻かれているシーブも経年劣化により、錆が目立っています。




機械であるエレベーターには、自然治癒力が無いため、定期的なメンテナンスにより、不具合を見つけ、部品を交換する必要があります。

まだ、大丈夫と思っていても、突然、使えなくなるかもしれません。
グリスの例で紹介しましたが、少しの不具合が大きな不具合に繋がります。結果的に、修理費が高くなったというケースもあります。

メンテナンスは、人身事故を防ぐだけでなく、修理費も削減します。