2016年4月7日木曜日

簡易リフトのガイドレールと労働安全衛生法

このページでは、簡易リフトのガイドレールの法令について解説します。

ガイドレールとは、かご(荷台)を案内するためのものです。電車のレールを思い浮かべれば理解しやすいと思います。


簡易リフトのガイドレールについては、労働安全衛生法第42条に基づく「簡易リフトの構造規格」の第一章「構造部分」の第三条「ガイドレール」で規定されています。

 第三条(ガイドレール)
  ガイドレールは、鋼製のものでなければならない。ただし、積載荷重が〇・五トン未満であつて揚程が十メートル以下の簡易リフトについては、この限りでない。
2 ガイドレールは、取付金具により昇降路に確実に取り付けられているものでなければならない。

2016年4月6日水曜日

エレベーターの定期検査は公共施設では適用除外

エレベーターおよび小荷物専用昇降機(ダムウェーター)のおおむね6ヶ月~1年ごとの定期検査は、建築基準法第12条第3項「報告、検査等(定期検査)」で定められています。

(報告、検査等)
3  昇降機及び第六条第一項第一号に掲げる建築物その他第一項の政令で定める建築物の昇降機以外の建築設備(国、都道府県及び建築主事を置く市町村の建築物に設けるものを除く。)で特定行政庁が指定するものの所有者は、当該建築設備について、国土交通省令で定めるところにより、定期に、一級建築士若しくは二級建築士又は国土交通大臣が定める資格を有する者に検査(当該建築設備についての損傷、腐食その他の劣化の状況の点検を含む。)をさせて、その結果を特定行政庁に報告しなければならない。
出典:建築基準法第12条第3項

ただし、「 国、都道府県及び建築主事を置く市町村の建築物に設けるものを除く。」とされています。
つまり、公共施設など、国の建物は定期検査(点検結果の報告義務)はありません。

ただし、建築基準法第12条第4項により、定期検査と同等の検査が必要とされています。

4  国の機関の長等は、国、都道府県又は建築主事を置く市町村の建築物の昇降機及び国、都道府県又は建築主事を置く市町村の建築物(第六条第一項第一号に掲げる建築物その他第一項の政令で定める建築物に限る。)の昇降機以外の建築設備について、国土交通省令で定めるところにより、定期に、一級建築士若しくは二級建築士又は前項の資格を有する者に、損傷、腐食その他の劣化の状況の点検をさせなければならない。
出典::建築基準法第12条第4項
検査項目、検査方法および判定基準は、民間のものと同様のものと定められています。

2016年3月28日月曜日

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)の昇降路の壁・乗場の戸の材料を難燃材料以外にしてもいい条件


小荷物専用昇降機(ダムウェーター)の構造は、建築基準法施行令129条の13で定められています。

そこで、「昇降路の壁または囲い」および「出し入れ口の戸」は、難燃材料(不燃材料、準不燃材料)にする必要があると規定されています。

昇降路の壁又は囲い及び出し入れ口の戸は、難燃材料で造り、又は覆うこと。ただし、地階又は3階以上の階に居室を有さない建築物に設ける小荷物専用昇降機の昇降路その他防火上支障のないものとして国土交通大臣が定める小荷物専用昇降機の昇降路にあっては、この限りでない。
出典:令第129条の13
ただし、 平成12 建設省告示第1416号第3「防火上支障のないエレベーターのかご及び昇降路並びに小荷物専用昇降機の昇降路を定める件」に規定する次の要件のいずれかを満たしている場合は、難燃材料以外のものにできます。

(1)主用構造部を準耐火構造以外の構造とした建築物に設ける昇降路の場合
(2)昇降路のすべての出入口が1の階にあるもの
(3)昇降路のすべての出入口が1の吹抜きのみにあるもの
(4)階数が3以下で延べ面積が200㎡以内の一戸建ての住宅又は長屋若しくは共同住宅の住戸に設ける小荷物専用昇降機の昇降路の場合

昇降路を防火区画する必要がある場合には、令第112条第1項第二号、第9項及び第14項の規定に適合すること。

なお、難燃材料は、平成12 建設省告示第1402号で次のように規定されています。

(1)準不燃材料のうち通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後10分間令108条の2各号に掲げる要件を満たしているもの
(2)難燃合板で厚さが5.5mm以上のもの
(3)厚さが7mm以上のせっこうボード(ボード用用紙の厚さが0.5mm以下のものに限る。)

2016年1月7日木曜日

水圧式エレベーターって知ってる?


人が乗るエレベーターには、かごをワイヤーロープで昇降させる「ロープ式」、かごを油圧で昇降させる「油圧式」などがありますが、実は、"水圧式"のエレベーターもあります。

水圧式エレベーターとは、その名の通り、かごを水圧で昇降させるエレベーターです。

油圧式エレベーターでは、作動液が"油"ですが、水圧式エレベーターは、作動液が"水"です。
※具体的には、主に"水・グリコール"が使用されています。

水圧式エレベーターのメリット

水圧式エレベーターにすることで、油圧式エレベーター特有の臭いや引火・燃焼の心配がなくなり、消防法で定める危険物に該当しないという大きなメリットがあります。

これにより、機械室や消防設備の設置が不要になります。

水圧式エレベーターのメーカー

世界で初めて水圧式エレベーターを発売したのは、アメリカの世界最大のエレベーター会社オーチス・エレベータ・カンパニーです。

ブランド名は、「SPEC ECO」です。

2015年12月8日火曜日

機械室レスエレベーターの昇降路内の温度

機械室レスエレベーターは、エレベーターの一種であり、「特殊な構造又は使用形態のエレベーター及びエスカレーターの構造方法を定める件」で構造などが定められています。

その中で、昇降路内の温度について定められています。
ロ 駆動装置及び制御器(以下この号において「駆動装置等」という。)を設ける場所には、換気上有効な開口部、換気設備又は空気調和設備を設けること。ただし、機器の発熱により駆動装置等を設けた場所の温度が摂氏七度以上上昇しないことが計算により確かめられた場合においては、この限りでない。
つまり、巻上機や制御盤を設ける場所(昇降路)は、温度が7度以上上昇しないようにしなさいということです。

なぜ、温度上昇の上限が7度なのかというと、昇降路外温度を33度(日本の夏の日中の平均温度平均)とし、昇降路内温度の上限を40度としているためです。これは、エレベーターの機械室の温度上限と同じとなります。

機械室レスエレベーターの昇降路内の温度が40度以上になると、巻上機や制御盤が故障しやすくなってしまうため、換気・空調設備等で調整する必要があります。


2015年12月2日水曜日

油圧エレベーターの機械室には、消火器を設置する必要がある

油圧エレベーターの機械室には、制御盤、油圧パワーユニット、油圧配管など"重要な装置"が設置されています。

一般に、油圧エレベーターで使用される作動油は、消防法上、危険物に該当するため、機械室の出入り口付近に消火器を1個以上設置する必要があります。

なお、消火器の種類は、次の通りです。
・霧状に消化液を放射する消火器
・泡状に消化液を放射する消火器
・消火粉末を放射する消火器

2015年12月1日火曜日

ホームエレベーターを設置したら、階段はなくてもいいの?

Q、ホームエレベーターを設置したいけど、家が狭くてスペースがとれない。
もう、階段は使わないと思うので、撤去して、ホームエレベーターを設置したいけど、良いのでしょうか?

A、ホームエレベーターをつけた場合でも、階段は必要になります。

なぜなら、家が停電したとき、火事が地震で、ホームエレベーターが動かなくなる可能性があるからです。
特に、地震が発生したときは、閉じ込め事故を防ぐために、仮に、ホームエレベーターが動いていても、階段を使うほうが安全です。
そんなときに、階段が必要になってきます。

ホームエレベーターを設置するスペースがないときは、いす式階段昇降機を設置するのも一つの方法です。