エレベーターを竣工するとまず設置後の初期故障期に入ります。
機械を設置し、エレベーターが稼動して馴染むまでの故障です。
初期故障期を過ぎると、一時、安定期間に入ります。
約10年間位は、ある程度故障も少なく劣化部品(消耗品除く)も少ない
のですが、10年位経過すると部品の摩耗・劣化などが発生し
エレベーターの品質が著しく低下していきます。
メンテナンス作業で引き延ばせるのですが、そのまま放置して使用
し続けると重大故障や人身事故を起こす可能性が高くなります。
エレベーターを施工してから、エレベーターの使用方法や環境状態
ランディングコストやビル・マンションの寿命等に合わせて、うまく
維持管理する為には、専門技術者による計画的なメンテナンスが必要です。
エレベーターを施工後、ビル・マンションを解体するまで、改修工事等を
せずにそのまま快適に使用し続けるのは、品質上少し困難です。
エレベーターには、数多くの部品が使用されてますが、通常の定期メンテナンス時
には点検・調整等が出来る部品と出来ない部品があります。
電線・巻上機本体・制御盤・操作盤などが出来ない部品です。
エレベーターの停止階数や使用頻度、使用状態等にもよりますが
竣工後、約20~25年位がエレベーターリニューアル工事を実施する目安です。
専門技術者による現調を実施し、リニューアルする部品を選別する必要があります。
最近はレール・かごなどは取替ないケースが主流となっています。
リニューアルをする際は、十分に計画を立てて実施致しましょう!