2015年11月26日木曜日

ヘリポート用エレベーターとは?

ヘリポート用エレベーターとは、ヘリコプターの発着用に使用されるエレベーターです。


Googleマップの航空写真を見ていると、高層ビルやタワーマンションの屋上に「H」とか「R」という文字が見えますよね。あれが、"ヘリポート"です。

正確に言うと、
「H」は、「Heliport」の頭文字。つまり、ヘリポートであり、ヘリコプターが着陸可能です。
「R」は、「Rescue」の頭文字。ヘリコプターは、着陸できず、ホバリングをしながら救急活動をします。

ヘリポート用エレベーターは、普通の乗用エレベーターと違い、屋上部分の昇降路囲い(かごの通り道)がありません。

つまり、ヘリポート用エレベーターで屋上に上がるときのみ、屋上部に突起物ができます。(ただし、周辺は柵で囲ってある必要があります。)

2015年11月25日水曜日

トランク付きエレベーターとは?緊急時にストレッチャー等を搬入

マンションなどに設置されているエレベーターの中には、「トランクルーム」が設けられているものがあります。

このようなエレベーターは、"トランク付きエレベーター"と呼びます。
マンション上層部に救急患者が生じた場合の緊急対策であり、「ストレッチャー(怪我人、病人を搬送するための器具)等を搬入するとき」「棺桶を運ぶとき」に用います。

トランクルームがあることで、全長2mのストレッチャーも入ります。


常時は一般の乗用エレベーターとして使用できますが、「トランクルーム」には、鍵がかかっており、通常使えないようになっています。
また、以前は、トランク付きエレベーターごとに、バラバラの鍵が使われていたようですが、平成15年以降は、「EMTR」と刻印された"共通の鍵"が用いられているようです。
※平成15年以前は、共通の鍵が用いられていないケースもあり、トランクルームを開けるには、警備員や管理人から鍵を借りる必要があります。

関連法令

トランク付きエレベーターは、建築基準法施行令(昭和25年政令第338号)第129条の5第2項の規定に基づく「用途が特殊なエレベーター及び当該エレベーターのかごの積載荷重を定める件」で定められています。

一 次に掲げる基準に適合するトランクを設けたエレベーター エレベーターのかごの面積をトランクの面積を除いた面積として、令第129条の5第2項の表に基づき算定した数値
イ 床面から天井までの高さが1.2m以下であること。
ロ かごの他の部分とトランクの床面の段差が10㎝以下であること。
ハ 施錠装置を有する扉を設けること。
ニ かごの奥行き(トランク部分の奥行きを含む。以下同じ。)が2.2m以下であり、かつ、トランク部分の奥行きがかごの奥行きの1/2以下であること。

なぜ、エレベーターを大きくせずに、「トランク付きエレベーターにするのか」というと、積載荷重が暖和されているためです。

2015年11月24日火曜日

「エレベーター」と「エレベータ」は、どちらの表記が正しいの?

「エレベーター」と「エレベータ」

"ー"(長音符号)があるのか、ないのか、どちらが正しいのか、気になったので調査してみました。

まずは、どのような時に使われているのか、調べてみました。

「エレベーター」が使われている例

・法令
建築基準法施行令の条文
労働安全衛生法の条文

・辞書
広辞苑
明鏡国語辞典
マイペディア

・社名、団体名
一般社団法人 日本エレベーター協会
中央エレベーター工業

・ホームページ内の表記
三菱電機株式会社
株式会社日立ビルシステム
東芝エレベータ 株式会社
日本オーチス・エレベータ株式会社

・その他
JIS(日本工業規格)

「エレベータ」が使われている例

・社名、団体名
東芝エレベータ 株式会社
日本オーチス・エレベータ株式会社

・ホームページ内の表記
フジテック株式会社

・その他
JIS(日本工業規格)


色々な表記方法を見ていくと、エレベーターが多いようです。

で、結局、どちらが正しいのか。

さらに、調べてみると、どうやら外来語で、英語の語尾が「-er」「-or」「-ar」の場合は、長音符号(ー)で表記する原則があるのだとか。

だから、elevatorは、基本的に"エレベーター"と表記されているようです。

JIS(日本工業規格)では、専門分野は、語尾が長音符号の場合、そのまま用いても、省略しても、誤りではないとされています。

ただし、「規格の用語及び学術用語にない用語の語尾に付ける長音符号(例:elevator)」に関しては、原則として"エレベータ"と表記するようです。

だから、メーカーの取扱説明書などは、JISに従い、「エレベータ」と表記されていたりするようです。

色々、書きましたが、「エレベーター」と「エレベータ」は、どちらが正しくて、どちらが誤りという訳ではないということです。

2015年11月19日木曜日

【事例】荷物用リフトのワイヤーロープを取替~ガタガタと音がする

先日、当社ホームページを見た長崎県のTカステラ店様より、10年以上使用している荷物用リフトの修理依頼がありました。

不具合の症状は、ガタガタと音がする。

調べてみると、ワイヤーロープが素線切れを起こしており、これが異音の原因となっていました。

素線切れは、ワイヤーロープの破断に繋がるため、早めの取替をする必要があります。

【取換前】


【取替中の様子】

【撤去したワイヤーロープ】
こちらが撤去したワイヤーロープです。
錆は目立っていないので、ぱっと見たときは異常がないと思いますが、よく見ると素線切れを確認できます。

【新しいワイヤーロープ】
今回、取り替える予定の新しいワイヤーロープです。

【取替後】
ワイヤーロープの取替が完了しました。

建築基準法で定めるエレベーターの点検回数

建築基準法で定める"エレベーター"を設置した後は、「定期検査」と「保守点検」の両方を実施する必要があります。

では、法令では、年何回必要となっているのでしょうか?

【答え】
定期検査は、おおむね 年1回または年2回
保守点検は、おおむね 年12回

ちなみに、定期検査とは、建築基準法第12条で定められている検査です。
この検査では、"有資格者"が国土交通大臣が定めた検査項目を確認します。

また、保守点検とは、建築基準法第8条で定められており、エレベーターが正常に動いているかチェックすることです。
この点検では、"専門業者"が点検項目を確認します。

エレベーターの点検については、『エレベーターの定期検査と保守点検の違い』で詳しく解説していますので、ご確認ください。

2015年11月4日水曜日

江戸時代・偕楽園に設置された日本最初のエレベーター

出典:偕楽園

日本最初のエレベーターは、なんと1842年(天保13年)"江戸時代"に設置されています。

場所は、茨城県水戸市にある水戸藩第9代藩主・徳川斎昭が造園した日本庭園「偕楽園(かいらくえん)」です。

→ 偕楽園は、金沢市の兼六園、岡山県の後楽園とならぶ「日本三名園(にほんさんめいえん)」に数えられています。約13ha(3平方キロメートル)の園内には、約百品種・三千本の梅が植えられています。

このエレベーターは、手動のつるべ式となっており、食事などを運ぶために用いられていました。

つるべ式は、「かご」と「オモリ」を吊り合わせて、少ないエネルギーで効率的にエレベーターを駆動するシステムです。

2015年11月2日月曜日

エレベーターの「ペットボタン」って、一体なんなの?

最近のエレベーターには、「ペットボタン」というものが存在するようです。

こちらが、例のペットボタンです。なんとなく、押したくなりますね・・・。

んで、このボタンがどのような機能かと言いますと

犬や猫など"ペットが好きな人が押す"ボタン!

ではなくて・・・他の階でエレベーターを待っている人に「ペットと一緒に乗っていますよ」と知らせるためのボタンです。

最近は、ペット可のマンションが増えてきているようですが、そのマンションに住んでいる人が全員犬や猫などのペットが好きという訳ではありません。

なかには、犬アレルギー、猫アレルギーの人やちょっと苦手だなという方も住んでいます。

だから、ペットと一緒に乗っているよ。苦手なら気をつけてね。と知らせているのですね。

ペットボタンの動き

ちなみに、東芝エレベーターのペットボタンの動きについて解説すると、

1、「ペット専用ボタン」を押す
2、5秒以内に行き先階ボタンを押す

これで、各階にペット同伴を通知できるようです。