2014年4月28日月曜日

ワイヤーロープ メンテナンス

エレベーター・荷物用リフトには、様々なワイヤーロープが使用されています。

主索(メインロープ)や扉の開閉装置等の部分に使用されており
重要な部品の一つです。


ワイヤーロープに異常を来たしていない時はいいのですが
ロープが型崩れ・素線切れ・グリース切れ等を起こすと
他の機器に干渉しだしたり、ロープの巻取りが出来なくなったり
最悪の場合、ロープ切断で昇降機の落下、人身事故へと
繋がる恐れがあります。

上記の状態にならない様、未然に防ぐためには
ロープの日常管理・日常点検が慣用で
作業前点検、月例検査、年次検査の遵守が望まれます。

ワイヤーロープの清掃(粉塵・砂粒など)、端末部取付状態
給油状態などをワイヤーロープの正しい知識を持った管理者
作業員に点検を励行して頂ける様、お願いします。

ワイヤーロープは使用頻度、使用目的などにより劣化具合は
変わりますが、故障してから替えるのではなく、定期的に
取替えの計画をすることをお勧めします。


ワイヤーロープは使用回数、使用年月などを重ねるごとに劣化していきます。
しかし、ワイヤーを自主検査されるにあたって、確認するポイントもございます。

エレベーターには、基準となる階が存在します。(通常は1階)
エレベーターは基準階と他の階を往復を繰り返していると考えられます。

その為に、基準階の位置で滑車に掛かっているワイヤー部分が一番磨
耗・破断が起きやすいと言えます。

また、逆にワイヤーの両端部は滑車に一度も掛かっていないので磨耗は
しないと考えられます。

ワイヤーは重要部品の為、定期的にチェック・交換を実施しましょう。