2015年2月5日木曜日

非常止め装置の早ぎき式と次第ぎき式の違い

非常止め装置とは、エレベーターの安全装置です。


何らかのトラブルで、エレベーターのワイヤーロープが切れた時に、非常止め装置が作動し、人が乗り降りするカゴの落下を防ぎます。

この非常止め装置には、「早ぎき式(はやぎきしき)」と「次第ぎき式(しだいぎきしき)」があります。


それぞれの違いを簡単に説明すると次の通りです。
・早ぎき式は、かごの落下を瞬時に停止させます。
・次第ぎき式は、かごの落下をゆっくりと停止させます。

つまり、次第ぎき式の方が、安全にエレベーターを停止させることができます。


どちらの非常止め装置が採用されるかは、法律によって定められています。


建築基準法第129条の10第2項

かごの定格速度が45メートルを超えるエレベーター又は斜行式エレベーターにあっては次第ぎき非常止め装置、その他のエレベーターにあっては早ぎき非常止め装置又は次第ぎき非常止め装置に限る。