2014年6月18日水曜日

竪穴区画を設けた荷物用リフトの紹介

当社が設置した兵庫県の倉庫に設置した荷物用リフトは、防火区画の一種である竪穴区画が設けられています。


竪穴区画の目的とは火災発生時の被害を軽減するための構造です。


もっと具体的な役割を説明したいと思います。

まず、火災が発生したときに危険なことは何でしょうか?
「火」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、本当に危険なのは煙です。

火災の煙に含まれている一酸化炭素を吸い込むと一酸化炭素中毒になり、人体に悪影響を及ぼします。

また、煙は火より広がる速度が早く・・・
例えば、1階で火災が発生すると、空気より軽い煙は火より早くに2階にあがってきます。


この時、煙が2階に上がってくるのを防ぐ構造が竪穴区画です。


実際に設置した荷物用リフトです

周りは防火壁で囲まれています。


1階または2階で火災が発生した時は、煙感知器が煙を検出し、防火シャッターが自動で閉まる仕組みとなっています。

防火シャッターと防火壁により、煙が他の階に拡大するのを防ぎます。